対人恐怖症という神経症になったらどうすることもできない現実があります
対人恐怖症(社会不安障害)にまでこじらせてしまった場合、それは神経症というレベルになるそうです。
神経症のレベルになってしまうと、いくら対人関係が私は平気だ、得意だ、何にも怖くない! と言い聞かせても、絶対にそう思えない状況になります。
ポジティブに思いたくても、ネガティブな自分に打ち勝てないんですね。
それはなぜでしょうか?
対人恐怖症はどこで生じているかと言うと、私達の意識の根底で起きていることなので、自分で無理やりポジティブに思いたくても、無意識の強力な力によって制圧されてしまいます。
だって人間に恐怖を持っているのは圧倒的強力な自分の無意識なのだから、いくら知恵をまわして大丈夫だと思い込もうとしても、恐怖や苦手感に押しつぶされてしまいます。
トラウマが一生心の傷になってうずき続けるのと同じく、無意識で対人恐怖症が起きてしまったら、一生そのままになってしまいます。
必死に対人恐怖症を克服しようと努力しても、自分の無力を思い知るだけです。
平気だと思いたいのに恐怖と緊張に押しつぶされる自分に肯定的な感情なんて出てくるわけがありません。
頑張りが失敗することを重ねて、ますます対人恐怖症が悪化していってしまうため、表面的な対人恐怖症対策は一切やめたほうがいいと言っていいぐらいです。
対人恐怖症をどうにかしようともがくと逆効果
もがくとそれだけ自分が情けなくなります。
無意識の対人恐怖のパワーに負けますから。
自己否定と自信喪失をした人間に、ポジティブな感情なんて生まれるわけがありません。
そんな状態で無理やり対人関係を良くしようと奮闘しても、できない現実を突きつけられて心がポキリとへし折られてしまいます。
対人恐怖症を克服するには無意識の恐怖と緊張を起こす原因を無くしていく他ないんですね。
それができないうちは、無駄な努力はせずに対人恐怖症である自分を割り切って受け入れてしまうほうがまだマシです。
努力が仇になることが一番怖いことです。
どうか自分に対して否定の感情を増加させないでください。
悪い感情に支配されてしまうと、対人恐怖症の他にうつ病や、もっと怖いことに被害妄想が過ぎて統合失調症にまで悪化する人もいるそうです。